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豚に泣かされて
2008年12月16日 fuuko | 個別ページ | コメント(0)
音声を聞く(別ウインドウが開きます)子供の時、子牛が市場に売られていくドナドナという童謡に物悲しい気分になったことを覚えています(when I was a kid, a plaintive song called Donna Donna made me sad)。書評誌で絶賛されていたので(as the book received acclaim in a book-review journal)、普段手にとらないホラー小説(horror novel)を読みましたが、こちらは子牛ならぬ子豚。食肉になるべく運搬されていく途中、トラックが横転して、一匹のメスの子豚が逃げます(a young female pig ran away from the overturned truck)。この豚トンコには一緒に育った兄弟たちの臭いがし、鳴き声が聞こえ、気配がわかります(the pig smelled her siblings and heard their grunts)。それは、すでにジャーキーや生姜焼きとなった豚の肉が発するものだと、読んでいる途中で分かるのですが、怖いとか不気味という感じはしません(it doesn't give you the creeps)。ひたすら物悲しく、ただ仲間のぬくもりをもとめるトンコがいとしくなってきます。犬の真似をしてくるりとまわり(she did an imitation of a dog)、リンゴをもらうトンコ。そんなことをしても救われるわけもなく、ふたたび車に乗せられて死出の旅に出ます(she travels on the truck again which is deathward)。ドナドナが描いた情景がもっと鮮やかに胸に迫る短編でした。
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